ketaの日記

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【映画】オッペンハイマー見た

2024/4/7午後 新宿ピカデリーオッペンハイマー見た。

公開直後の日曜午後だが、入りはまばらだった。隣でやってる「変な家」とかが人気らしい。

見た感想としては、歴史の知識不足もあり、いまいち理解できてない感がいなめませんでした。これを機に第二次世界大戦あたりのことも少しずつ知っていきたいです。

 

【あらすじ】

第2次世界大戦下。アメリカでマンハッタン計画が極秘裏に立ちあげられる。参加した天才科学者J・R・オッペンハイマーは、優秀な科学者を率いて、原子爆弾の開発に成功する。しかし、投下された原子爆弾が引き起こした惨状を知った彼は、深い苦悩を抱える。

 

解説 第81回ゴールデングローブ賞で5冠に輝き、第96回アカデミー賞で13部門にノミネートされたクリストファー・ノーラン監督による伝記映画。ピューリッツァー賞受賞作の『オッペンハイマー』を基に、第2次大戦下で世界の命運を左右した天才科学者の苦悩を描く。主演はキリアン・マーフィ。共演はエミリー・ブラントマット・デイモンら。

 

映画ナタリーより

https://natalie.mu/eiga/film/192114

 

【感想】

■なぜオッペンハイマー共産党員と疑われるような動きをしてたのか。

・原爆開発者のオッペンハイマーが「ソ連に原爆のノウハウやアメリカの機密を流してたのではないか」と戦後に尋問されるシーンから始まり、時系列を戻る形で原爆開発の流れをたどる。

 

オッペンハイマーの交友関係は確かにややこしい、紛らわしい。共産党?のパーティーによく行くし、彼女も嫁も元共産党員である。なぜそんなに共産党員と近しいのかと思う。原爆開発の知見と機密を持ってソ連と仲良くされると、アメリカ政府としては怖いというのは理解できる。

社会主義の流れをざっくり調べてみた。当時は資本主義の弊害が目立ってきていて、アメリカ内でも知識人が共産党のパーティーに顔出すとか、割とあることだったらしい。社会主義の流れをざっくり調べてみた↓

 

1867 マルクス資本論」@プロイセン

「資本主義が進むとそのうち格差えらいことなって、

貧民達のクーデターが起きて国ひっくり返るで。そうなる前に社会主義で理想の国作ろうや」という思想。違ったらすまん。

1917 ロシア革命ロシア帝国はなくなり、レーニンがトップの社会主義国ソビエト連邦へ。

1919 ソ連コミンテルン結成。「世界全体で社会主義革命を起こす(世界革命)」の思想のもと、他国の社会主義革命を支援するお節介を始動。

1929 世界恐慌勃発。「世界恐慌を起こした資本主義だめでは?」の機運高まる。

⇒@イギリス 1936年、ケインズが「市場に任せただけでは失業とか発生するので、政府による適切な市場介入が必要」と主張。ケインズの主張は社会主義推進ではないよ。資本主義にちょっと修正を入れようと言うスタンス。

⇒@アメリカ 労働運動や社会改革運動が活発化し、共産党も学生・労働・公民権運動などを通じて広く影響力を持つようになった。社会主義のロシアが、資本主義国家が苦しんだ世界恐慌でダメージ軽かったのも、アメリカ国内では魅力的に見えただろうと思う。オッペンハイマーはこの辺の時代か。

 

■ノーランさんへ

オッペンハイマーは女好きだったらしく、物理学ジョークと物理学ナンパ手法を披露される。ベッドシーンも少しある。相手女性もなんか思想的なクセが強いベッドシーンだったが、セクシーなシーンなのか、笑いを誘うシーンなのか、あれはなんだったのでしょうか。

・時系列とか場面飛ぶとき分かりにくいので、もうちょっと分かりやすく作ってください。

 

第二次世界大戦のことよく知らない

・映画の最初の感想は「淡々としてる」だった。

 

⇒単純に、第二次世界大戦社会主義の歴史に疎く、全く予備知識ないまま見に行ったため、背景が何もわからない。見たもの以上に気づくこととかがない。映像的に派手なバトルがある訳でもなく、話が淡々と進む印象。これは、知識があればもっと色々繋がるところがあり、面白いのだと思う。

 

・誰がいつなぜ争って、どう決着したかがわかりづらい

⇒政治的な争いみたいな話なので、人間関係とか背景が分からないと難しい。

 

・そもそもナチスアメリカが原爆開発競走してたのも知らなかった。

 

被爆の知識と、原爆テーマの扱い方

・日焼け後に顔の皮がペリペリ取れるようなイメージで、原爆被害が一応表現される。描きたいのはオッペンハイマーといういけすかない天才の成功ストーリーなのだろうと思った。ハリウッドだし。原爆の問題提起したい映画ではない。

・配給会社がバービーと原爆のコラ画像で笑うのは、流石に配慮が無い。ヤバイと言うセンサーが働かないほど、アメリカの普通の人の間では、原爆被害の知識がないんだろう。

・日本人アラサーの自分でさえ、義務教育の内容はすっかり抜け落ち、何となくの知識しかないというのが正直なところ。オッペンハイマーでの被爆シーンの緩さを見ても、憤りはない。そういう映画なのだと思うぐらい。怒るほどの知識がないのだと思う。

 

■おわり

・世界大戦はいまに残る影響が大きいと思うので、複雑で難しいのだが、少しずつ知っていきたい。